第67回ムジカーザコンサート : チェンバロ ~ヴェルサイユからパリまで~

テシュネさんはパリ国立高等音楽院を一等賞を得て卒業後、チェンバロ奏者・ピアノ伴奏者として活躍。1995年から日本に居を移し、現在は東京藝術大学助教授、桐朋学園大学講師として教育活動にも力を注いでいらっしゃいます。古典から現代までレパートリーも幅広く、その演奏はダイナミックでいて典雅。そして大変フランクなお人柄も魅力です。プログラムは役者さん二人の共演によるエリック・サティの「スポーツと気晴らし」他。

2007年2月 2日(金) 07:00 PM

第68回ムジカーザコンサート : 音楽物語「オルフェーオ」

ムジカーザオペラ第5弾!今年は神話を題材として生まれた初期イタリアオペラの最高傑作「オルフェーオ」を上演いたします。太陽神アポロの息子、歌と竪琴の名手オルフェーオは失われた妻エウリディーチェをもとめて冥界に挑む。音楽の力でオルフェーオは妻をとりもどすことができるのか!今年は1607年の初演からちょうど400年目にあたり、抽象的で簡潔な舞台と伴奏楽器によって、失った妻を闇の世界から光の世界へ連れ帰ろうとして葛藤するオルフェーオの心のドラマだけを凝縮した形で表現いたします。オルフェーオ役には今最も人気のあるテノールとしてオペラやテレビなどに引っ張りだこの中鉢聡さん、エウリディーチェ役には藤原歌劇団の柴山晴美さん、使者/プロセルピーナ役には2005年にムジカーザで素晴らしい歌を聴かせて下さったメゾソプラノの波多野睦美さんなど、ダウランド アンド カンパニイの協力のもと、錚々たる顔ぶれが揃いました。演出はティモシー・ハリス、衣装美術は望月通陽、照明は足立恒、字幕はスタッフの八柳。イタリア・マントヴァで生まれてから400年後の東京で、バロック音楽の天才モンテヴェルディの音楽の輝きを全身に浴びてください。

2007年4月 1日(日) 05:00 PM

第69回ムジカーザコンサート : ガース・ノックス&鈴木俊哉デュオコンサート

今年の珍しい楽器はヴィオラとヴィオラ・ダモーレです。どちらもあごに挟んで演奏するヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕のヴィオラ)の仲間で、ヴィオラ・ダモーレは17世紀の終わり頃に用いられ、6~7弦の演奏弦と同数の共鳴弦(演奏者が実際にひく弦とは別個に張られる金属製の弦。演奏弦を鳴らすと共鳴する)を持っています。「愛のヴィオラ」というように音が甘美で暖かい音がしているのは、このためであるといわれています。アイルランドに生まれスコットランドで育ったノックスさんはロンドン王立音楽院に学び、バロックから現代まで幅広いレパートリーをこなすヴィオラ奏者として活躍していらっしゃいます。輝かしいヴァイオリンとは異なる、渋くて暖かい音色の魅力のとりことなることでしょう。

2007年5月26日(土) 05:00 PM

第70回ムジカーザコンサート : トロンボーン・クァルテット・ジパング

1998年に4つの在京オーケストラ、N響、読響、日フィル、新日フィルのトロンボーン奏者によってトロンボーン・クワァルテット・ジパングが結成されました。彼らの演奏会は、毎年1800席の大ホールを満席にするほどの大変な人気です。繊細な声のような小さな響きから、オーケストラの音量も凌駕してしまうような重厚なフォルテの響きもあり、音楽の表現の幅が広くスケールの大きなところも魅力です。

2007年7月20日(金) 07:00 PM

第71回ムジカーザコンサート : 大萩康司ギターリサイタル

クラシックギター界の貴公子などと騒がれ、いまやテレビや雑誌でも大人気の大萩康司さんは村治佳織さんや木村大さんとともに、将来のクラシック界を担うと注目されているギタリストの一人。弱冠二十歳にして、ギターの国際コンクールとして世界最高峰と言われるハバナ国際ギター・コンクールに第二位入賞。彼の演奏スタイルは「音の詩人」とも形容されるように繊細で叙情的。しっとりとした秋の午後をお過ごし下さい。

2007年10月14日(日) 03:00 PM

第72回ムジカーザコンサート : 寺嶋陸也プロデュースシリーズIV 寺嶋陸也ピアノリサイタル

今年最後のコンサートは寺嶋陸也プロデュースシリーズ第4弾で、いよいよ今年で最後のシリーズとなりました。昨年のピアノリサイタルの素晴らしさは皆様のご記憶の中にしっかりと留めていることと思いますが、今年もソロを、しかもあのバッハの名曲「ゴルトベルク変奏曲」を弾きたいという、願ってもないお申し出がありました。グレン・グールドによる名演で一躍脚光を浴びることになった1時間ほどかかる大曲ですが、私はまだ一度も生で全曲を聴いたことがない方も多いことでしょう。なお前半は初演を含む自作の曲を演奏していただきます。

2007年12月16日(日) 03:00 PM