第49回ムジカーザコンサート : 大井浩明・鈴木貴彦(ピアノデュオ)
両氏ともが京都大学出身で現代音楽のスペシャリスト。大井氏は68年京都に生まれ、まったくの独学でピアノを学んだという異色の経歴。その後スイスで研鑽を積み出光音楽賞を始め数々の賞を受賞。2002年にリリースされたクセナキスのピアノ協奏曲「シナファイ」は、日本国内でも大きな反響を呼び、現代音楽のCDには珍しく品切れ続出、数千枚の発売数に到達。頭脳も、体格も、打鍵の力強さも、キャラクターも、すべてにおいて日本人離れしている大井さんと鈴木さんのデュオでブラームス・ブーレーズ・野村誠などの作品をお聴き下さい。
第50回ムジカーザコンサート : 堀米ゆず子(Vn), 児玉桃(Pf)
ブリュッセルを本拠地とする堀米ゆず子さんと、パリを本拠地とする児玉桃さんとの夢のような組み合わせのデュオ! 80年エリーザベト王妃国際コンクールで日本人として初めて優勝し、一躍世界の注目を集め、その後の目覚ましい活躍によりすぐさま一流演奏家の仲間入りを果たされたヴァイオリニストの堀米さん。児玉さんは13歳の時に最年少最優秀でパリ国立高等音楽院に入学され17歳でパリ・デビュー。91年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの2位入賞。以後ベルリン・フィルやボストン響など世界の一流オーケストラと共演されている今をときめく実力派ピアニスト。世界で活躍する本格派による大型コンビの登場に注目しましょう。
第51回ムジカーザコンサート : 西陽子(筝), 中川俊郎(Pf), 池松宏(Cb)
04年の珍しい楽器シリーズは筝。邦楽器は私たちにとって逆になかなかなじみにくいものとなってしまいましたが、初めて西さんの演奏を聴いたときに、この楽器の可能性を感じ、広がりのある世界を実感することができました。国内外のアーティストとの即興演奏、美術家や作家、詩人とのコラボレーション等ソロ活動は多岐にわたっていらっしゃいます。あらゆる可能性を求め、刺激的で、また耳に優しい音を表現してくださることでしょう。
第52回ムジカーザコンサート : 寺嶋陸也プロデュースシリーズ1
04年からの新しいプロデューサーは作曲家・ピアニストの寺嶋陸也さん。64年東京に生まれ東京藝術大学作曲家を卒業。最近は表現活動のみならず、企画やプロデューサーとしての活動も充実していらっしゃいます。今回は自作の弦楽四重奏曲やショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲などを演奏していただく予定です。
第53回ムジカーザコンサート : 田中靖人(Sax), 白石光隆(Pf)
田中靖人さんは日本を代表するサクソフォン奏者の一人。国立音大在学中、第4回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門で第1位を獲得し、鮮やかにデビュー。ソロだけでなく室内楽のジャンルではサクソフォン四重奏団[トルヴェール・クヮルテット]で バリトン・サクソフォン奏者として、また東京佼成ウィンドオーケストラ団員として、さらには後進の指導と、多忙を極める活動を行なっています。ピアノの白石さんとの絶妙のアンサンブルも聴き逃せません。
第54回ムジカーザコンサート : オペラ「ラ・ボエーム」
03年の「コシ・ファン・トゥッテ」は、歌い手はもちろん、演出、照明、字幕などすべての面において皆様から大変な好評をいただきました。04年はプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をやはりハイライト版で上演いたします。今回は演出をグラフィックデザイナーの麹谷宏さんにお願いし、ミューゼシードの飛鷹佑依さんと照明の足立恒さんの協力を得て上演いたします。まさに舞台どおりのクリスマス時期の「ラ・ボエーム」、是非ご期待ください。